チャーガ(カバノアナタケ)とはロシア、カナダなど寒冷地の山岳地帯に自生する
白樺の生木にのみ発生するキノコで、学名はFuscoporia obliquaです。
その菌核をロシアではチャーガと呼びますが、その名の由来は、
「古い幹にできる黒いキノコのような瘤」からきているといわれます。
チャーガの菌核は、子実体とは別に形成される養分を蓄えた菌糸の塊で、
径10〜20センチメートルで表面は黒くゴツゴツとしたオウトツがあり、
縦横に亀裂が走って、石炭のように硬いものです。内部は粒状破面の黄褐色の組織に
覆われています。
ロシアの一部地域ではこれを削り取ったものが健康茶として飲まれています。
このキノコは木材腐朽菌の一種で、白樺に寄生して内部に食い込み、
樹液を栄養分とし時間をかけて成長します。
チャーガが寄生した白樺は、やがて栄養分を取られて枯死してしまいます。
このキノコの栽培は非常に困難とされています。
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