★江戸時代より使用されてきた生薬 ガジュツ★
ガジュツ(莪朮)は熱帯アジアを原産とするショウガ科植物の根茎で、
中国明時代の生薬研究の書「本草網目」にも上薬として収載され、
古来より珍重されてきました。
また、ガジュツ(莪朮)はインド原産のショウガ科の多年草で南アジア一帯で広く栽培され
日本では、沖縄県、屋久島、種子島で 良質品を産します。
わが国への渡来の歴史ははっきりしませんが、関ヶ原の戦いで猛将としてその名を
馳せた薩摩藩主島津義弘公が、1603年(慶長8年)種子島家の
十六代当主種子島久時公にガジュツ(莪朮)の薬方を伝授したとの記録があります。
以来、明治に至るまで種子島・屋久島の重要な産物(御禁製品)としての扱いを
受けていたことが諸文献に明らかにされています。
その後 屋久島の民間薬として細々と使用されてきたガジュツは、
昭和8年初代柴昌範社長の手により胃腸薬 恵命我神散の主薬として
世に送り出されるに至り、ふたたび屋久島の重要な産物となりました!
★優れた成分を含む屋久島のガジュツ★
ガジュツ(莪朮)の薬効は精油にあります。屋久島のガジュツはその精油を多く含み
特にシネオール・カンファーなどの殺菌、防腐作用を持つ芳香成分である
モノテルペン類と、最近の研究で優れた抗炎症作用を持つことが解明された
デハイドロクルジオンをはじめフラノゲルメノン、フラノジエノン、クルツェレノンなど、
薬効の主役とも言えるセスキテルペン類の含有量が高いことが明らかになってきました。 |